2004年10月11日(祝) 電通能勢グランド
ジャックナイフ 0 - 19 住友
0 - 26
0 前半 後半 - 前半 後半 45
0 0 T 3 4
0 0 G 2 3
0 0 PG 0 0
0 0 DG 0 0

(前半) (後半)
1 植田 昌敏 1 中田 洋一
2 西原 欣吾 2 西原 欣吾
3 今戸 祥平 3 今戸 祥平
4 熊本 康男
4 中畑 智亨
5 中野 Jr 5 中野 Jr
6 Huw John 6 Huw John
7 西原 政秀
7 西原 政秀
8 宮島 徹雄 8 宮島 徹雄
9 中野 秀明 9 中野 秀明
10 三宅 正義 10 三宅 正義
11 戸嶋 大治 11 小山 智也
12 志保田 進 12 岡崎 健太
13 松本 勝利 13 波賀 宏治
14 波賀 宏治 14 戸嶋 大治
15 藤井 浩之 15 藤井 浩之

熊本も号泣!? ジャックナイフ ”ゼロからのスタート”
2001年に大阪大会でベスト4に輝いたのを最後に、主力メンバーの転勤などでここ数年低迷を続けていたジャックナイフ(以下JK)だが、もう一度大阪で頂点を目指せるようなチームとなる為に、チームを建て直し始めた。 そういった意味で、この試合はリーグ戦の開幕戦であり、「新生ジャックナイフ」のスタートとなる試合でもあった。

しかし、まだエンジンのかかりきっていない、前半開始早々より攻め込まれ、5分にはゴール前ペナルティーから相手FWに飛び込まれ、先制トライを許してしまう。

今年は日本列島を大型の台風が直撃し、各地に大きな被害をもたらした。 また、台風の影響か各地でクマが出没している。 この日の試合でもJKに「クマ」が出没した。 熊本康男(23歳)自衛隊大久保駐屯地勤務、彼女なし。 彼もまたベスト4になった時のメンバーであるが、自衛隊に入隊してからは、長らくチームを離れており、この試合で久々の「出没」となった。 試合前、彼は「僕は自衛隊で毎日、トレーニングをしているし、数年前よりかなりパワーアップしています。 試合では自衛隊だけに僕がゴールラインを守ってみせます!!」と力強く宣言していた。 彼は今日、ロックとして先発出場。 彼なら必ず期待以上の働きを見せてくれると誰もが思っていたが、試合開始10分で軽い打撲?による退場。 「痛い、痛い。 すんません、僕もうダメです〜」(熊)と言って、早々とピッチを去ってしまった。

その後、再三にわたり相手陣まで攻め込むが、キックで押し戻されなかなかチャンスをつかめない。 17分にはFWに攻め込まれ、最後はペナルティーからゴール横にトライを奪われる。 23分にもゴール前スクラムから、次はBKラインに展開され、サインプレーを決められトライを献上。 前半終了間際、JKフォワードの闘志溢れるプレーでゴール前まで攻め込むが、あえなくハーフタイムとなってしまう。 前半終わって19対0。
SO三宅の突進 激しいボールの奪い合い

後半は気持ちを切り替えて臨みたかったところだが、相手の勢いは止まらず開始早々から自陣ゴール前に釘付けとなってしまう。3分にはゴール前ラインアウトから押し込まれ右隅にトライ。 いやなムードが漂いはじめる。 そういえば、有望な新人も加入した。Huw John(26歳)ウェールズ出身。 試合前の自己紹介では「ワタシハHuw Johnデス。 ツタナイニホンゴデスガ、ヨロシクオネガイシマス」と言い、メンバーの爆笑を誘っていたが調子にのったのか、その後そこら中で言いまくっていた。 なかなか礼儀正しく好青年の彼だが、試合が始まると鬼の形相に変わり「ファ○ク!」「フ○ック!」と連発していた。
期待の新人Huw 快速WTB・新副将のハガちゃん

続いて6分にはゴール前ラインアウトから、相手BKのライン攻撃であっさりと抜かれてしまい、ゴール横にトライ。 予想外の大量失点に、メンバーの集中力は切れかけていたが、17分には自陣ゴール前スクラムから、SH中野-FB老体藤井にボールが渡り相手ライン裏まで抜け出してJKの最終兵器テポドン・小山に絶妙のパス。 しかし、プライベートでは若くして、離婚、自己破産を経験している彼は、別れた妻子の養育費の事で頭が一杯だったのであろうか、あっさりとボールを落としてしまった。
FB藤井が華麗に抜け出すが・・・・ 新主将の今戸(左端の角刈り)

あとは20分、25分と立て続けにトライを奪われ、THE END。 今回の試合では、FWのパワー、BKのスピード全てにおいて相手より劣っており、また多くの局面で受けにまわってしまった。 練習不足なので仕方がないと言ってしまえばそれまでだが、リーグ初戦で多くの課題を認識できたことは大きな収穫である。 それと、しばらくチームを離れていたメンバーの復帰や有望な新人の加入でチームは着実に成長していくと思われる。 まさに「ゼロからのスタート」となってしまったが、今後が楽しみである。

Written by S.S


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